私にとってお酒とは 1
お酒に対する最初のイメージって、生まれ育った環境に大きく影響されると思う。
私の実家は一般的なサラリーマンの核家族でした。
父はお酒が好きで毎晩の晩酌をかかさなかった。
たまに外で飲んでくる時もあったけど、ほとんど家で飲んでいました。
父が帰宅し、すぐにお風呂に入ります。
その間に母が食卓に食事の支度を整えます。
その手伝いは子供たちの仕事でもありました。
料理上手な母は父の好きな酒の肴を何種類も用意して、
さらに子供たちの食べるものも用意していました。
父がお風呂から上がって、定位置に座るのと同時に冷えたビールを運ぶのも子供の仕事でした。コップについであげると喜びました。
とっても美味しそうに飲んでいたのを覚えています。
父が飲み始めたら子供たちも食事開始です。
ビールを飲んだ父はそのあと焼酎か日本酒を飲みます。
父は元から口数が少ないほうでしたが、
いつもニコニコして機嫌が良い穏やかな人でした。
お酒に酔っても少しだけ口数が増える程度で、あまり変わりませんでした。
そんな父を見て育った私にとってお酒は楽しいもの、大人が飲む美味しそうなもの、
というイメージがありました。